祝、JavaのGPL-オープンソース化
いろんなところに出ているから何だが、Javaがオープンソースになったそうだ。ライセンスはGPLv2。何はともあれ、よしよし、である。
Javaに僕がこだわるのにはいくつかの理由がある。まず、家庭用コンテンツ実行デバイスを考えるとき、そこで実現されているアプリケーション実行環境については、(1)各アプリケーションはプロセッサ中立に動かなければならないこと*1、(2)軽く処理速度の速いシステムでなければならないこと*2、(3)各アプリケーションは可能な限り相互関係を絶たれた状態で実行されること*3といったことが大事なのだ。それにはJavaがよい。
ただ、個人的にはJava*4は嫌いだ。オブジェクトの取扱がとても変だ*5。しかし、標準には遵うのだ。長いものには巻かれるのだ。
GPLにはいろいろな問題もあるように聞く。オープンソースのライセンス条件プロではないから、詳しくはわからないが。しかし、MS怖いとかいいながら、JavaだってSunのものでしょ〜♪なんて言ってた人達が、Javaを採用してもらえるなら、それだけでしめしめである。
問題はあっても開放しただけで、とりあえず、前進というものである。
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*1:デバイスに搭載されるプロセッサは多様でありかつ進化する。いわゆる家電向け(?)次世代プロセッサというだけでUnifie、Cell、SSHと三種類のアーキテクチャがあり、これはさらに進化し、分派する。ARMやIntel、PPCのアーキテクチャを採用したチップを使わないとは限らない。こうしたハード設計の自由度を考えると、特定のマシン語には依存できないのである。
*2:プロセッサフリーにするために仮想言語となるが、逆にスピードはかなり速くないといけない。
*3:セキュリティへの対応である。各アプリケーションが独立であることは、ソフトウェアとそれによって取り扱われるデータの動きを設計の範囲内に留めさせるためには重要である。ただし、アプリケーションを連携させて動かすという仕組みのために、この独立性は徹底できないかもしれない。
*4:というか、C++などのC系”オブジェクト指向言語”はどれもどうも違うように思う。