2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

アキバの変化を噛みしめる

毎週月曜日はちょっと遅い時間の授業をやっているのだが、昼間の用務とその授業の間のわずかな時間を利用して、アキバツアーに参加してきた。アキバ歴四半世紀になり、アキバのタウンペーパー*1に書き物もしているのだが、たまには業界の皆さんと新たな視点…

日中韓女性会議

今週、木曜日(11/2)、東京は経団連会館で日中韓女性会議が開催される*1。 川口順子氏が中心になって開催されているこの会議には、昨年、私も参加した。私はフェミニストではないが、「女性であること」の凝集力の強さというのは驚くべきものとして認めてい…

中国の消費者を海賊版から救いたい

日経新聞に拠れば、海賊版・模倣品の取締が不十分であることについて、米国を中心に日、欧、加は共同で中国をWTO/TRIPsに提訴する方針だそうだ。この件については、ただエンフォースメント不足を指摘するだけでなく、それと対になっている正規版流通規制の問…

44年ぶりと52年ぶり

日本シリーズが終わり、北海道日本ハムファイターズがプロ野球2006年度日本一の座に着いた。SHINJO選手にとっては正に有終の美であるし、北海道にとっては初めての優勝旗であるし*1、確かに意義深いことは意義深い。44年ぶりに、東映フライヤーズ*2といって…

自己責任の時代のロビー活動

ふとCNETを見ていたら、先日、オーマイニュースのシンポジウムの時にお会いした佐々木さんが「オーマイニュースの記事への批判に答えて」というエントリーを発表していたので読んでみた。僕の胸に刺さったのは、「政府や行政、大企業を批判をすれば、誰も文…

谷山浩子さんメジャープロジェクト参加を喜ぶ

ごく一部ではよく知られているが、私は谷山浩子さんの25年来のファンである*1。好きなアーティストを挙げろと言われたら一、二に挙げるくらいのファンである。もう15年くらい以前、ファンクラブのイベントでいただいた天文学の絵本は、今でも大切に持ってい…

オープンソース支援者という国家ブランド

オープンソースというのは、対MSでもなんでもなく、ソフトウェアを効率的に社会が進化させていくときの効率的メカニズムの一つである。それ以上のものでも、それ以下のものでもない。 オープンソースに関わる人々にはそれぞれの想いがあり、それをより柔軟に…

政府はどこを向いている?

さて、数年前から日本政府はOSSを鼓舞している。特にLinuxを鼓舞している。その所以は、LinuxはMS-Windowsに対する、重要な対抗策であるからである。そして、この思想をアジア諸国にも鼓舞したが、そこから生まれたのはやはりAsianuxという名のLinuxである。…

純粋経済人仮定の限界で動く「価値」

純粋経済人の仮定が揺れている。別に行動経済学の議論を持ち出すまでもなく、個人のモチベーションはそもそも純粋経済人の仮定から外れている。巨視的な産業組織の周囲における資本の動きについてはさておき、それが微視的な個人のクリエイテビティの次元で…

オープンソース運動の産業政策としての先鋭性

オープンソースという考え方は、産業政策の対象としてとても面白い。その面白さの核は、オープンソースが持っている「使ってくれることが嬉しい」というモチベーションによる行為継続システム*1が、所有をベースとした(利活用許諾と対価回収)×(投資と所有…

「個の狂気」でOSS政策を語る

今週末には日経坪田さんやD4DR藤元さん他との刺激的な合宿*1があり、昨日は授業で日テレの土屋エグゼクティブPに刺激的なアジをぶっていただき、いろいろと刺激を受ける日々が続いた。「個の狂気」とは、土屋Pが最近よく使われるワードなのだが、僕はそれ…

嘘か真か?音事協、起死回生のイッパツ?!

最近、よく新聞を読んでいるように感じるのだが、それは今日も日経新聞の一面について書こうかなと思っていることからも明らかだ。 フジテレビと音事協が、テレビ番組の配信にかかる契約について合意を結んだということだ。この話にはいくつか注意すべき点が…

テレビの資産価値基準策定、頑張れ、

日経新聞に拠れば、総務省はテレビ番組の資産価値を規定するための統一基準作りに乗り出すということだ。久しぶりに理論的に非の打ち所がない手の打ち方である。 知的財産については、それが創作インセンティブになると同時に、それを利活用する側にとっては…

今を生きるビジネスと根源を守る法と

今のデジタル社会におけるコンテンツ論の背後にあるのは、「メディアとは何か」という問いである。 コンテンツの理論は、メディアとはコンテンツの流通システムであるという世界観を宣言する*1。コンテンツの生産と消費と、メディアという機能は、分離されて…

代理出産の是非と高田・向井夫妻のこだわりと法律論

大学で教員などをしていると、役人をやっていた時分よりは若干朝が遅くなる。するとワイドショーなどを前半くらいは見ることもあるのである。そこで話題になっているのが高田延彦・向井亜紀夫妻の代理出産によるお子さんの出生届受理問題である。 高田・向井…

タイムリープを嘆く

いうまでもないが、筆者は平成仮面ライダーシリーズをけっこう高く評価している。というか、有り体に言えば、ファンである。 そんなわけで、毎週日曜日の朝は「夫婦そろってライダーの日」なのである。最近では、息子が主題歌で踊るようになった。世の中には…

ナップスター開業を歓迎するにあたり

先日、デザイナーの佐藤武司さんと会ったが、話がナップスターのことに及んだ。びっくりしたのは、彼がこれは音楽産業を壊すのではないか、と憤慨を隠さなかったことだ。伝統的に、音楽産業関係者はビジネスモデルについての感覚が鋭い。 ナップスターのビジ…

Google+YouTubeと情報大航海に見る産業調整の日米それぞれの形

大学の教員ともなると、ホームページの一つも作らなければならない。独自ドメインもとるべきだし、サーバも建てなくちゃだわ。で、誰がやる?あ、俺がやる( ´_ゝ`) ・・・てなことをやってて、そしたらブログも更新しようとか思っていたら、半年経った。笑…