2006-10-23から1日間の記事一覧

オープンソース支援者という国家ブランド

オープンソースというのは、対MSでもなんでもなく、ソフトウェアを効率的に社会が進化させていくときの効率的メカニズムの一つである。それ以上のものでも、それ以下のものでもない。 オープンソースに関わる人々にはそれぞれの想いがあり、それをより柔軟に…

政府はどこを向いている?

さて、数年前から日本政府はOSSを鼓舞している。特にLinuxを鼓舞している。その所以は、LinuxはMS-Windowsに対する、重要な対抗策であるからである。そして、この思想をアジア諸国にも鼓舞したが、そこから生まれたのはやはりAsianuxという名のLinuxである。…

純粋経済人仮定の限界で動く「価値」

純粋経済人の仮定が揺れている。別に行動経済学の議論を持ち出すまでもなく、個人のモチベーションはそもそも純粋経済人の仮定から外れている。巨視的な産業組織の周囲における資本の動きについてはさておき、それが微視的な個人のクリエイテビティの次元で…

オープンソース運動の産業政策としての先鋭性

オープンソースという考え方は、産業政策の対象としてとても面白い。その面白さの核は、オープンソースが持っている「使ってくれることが嬉しい」というモチベーションによる行為継続システム*1が、所有をベースとした(利活用許諾と対価回収)×(投資と所有…

「個の狂気」でOSS政策を語る

今週末には日経坪田さんやD4DR藤元さん他との刺激的な合宿*1があり、昨日は授業で日テレの土屋エグゼクティブPに刺激的なアジをぶっていただき、いろいろと刺激を受ける日々が続いた。「個の狂気」とは、土屋Pが最近よく使われるワードなのだが、僕はそれ…