2008-01-01から1年間の記事一覧

ブログは怖いなぁ(笑)

島田範正さんから「web3.0」への。「釣りと知りつつ」のツッコミを頂いた。 ミドルメディアをweb1.5と表現したのは、web2.0が作業レベルでは自動化されているところに本質があると天秤が考えているからである。それよりは全部手作業のweb1.0的だよね、ってと…

これだけは見ろ〜「パコと魔法の絵本」

死ぬほど忙しい時間の合間を縫って、どうしても見たかった「パコ〜」を見た。そして山ほどの仕事もさておき、そのことを書きたかった。「パコ〜」は、そんな映画だった。当初、「パコ〜」について持っていたイメージは豪華なキャスト、やたらかわいい主人公…

DMCを見た件

ようやくDMCを見ました。いや、面白かったです。 昨年、堀社長と学生を交えて呑んだ時に一番話題になっていたこの映画。念願かなって、ようやく、本当にようやく見ました。 この夏のマンガ原作映画として、しばしば「20世紀少年」と比較されますが、それは筋…

自民党総裁選5候補が戦隊ものに見える件について

えっと、簡単に言うと・・・崖っぷち日本を救うぞ! 救国戦隊・自民ファイブ バーニングレッド麻生:燃える闘魂、不屈の魂。言霊溢れる口先は誰にも止められない!親しみ易さと明るいキャラが大人気!そうそう、マンガも大好きだを。 クールブルー与謝野:自…

ごじょうだんでしょうホリエモンさん

堀江貴文さんが、アメブロに書いているということを知ったのは、今日でした*1。それはITproの記事(沈黙を破ったホリエモン)を見たからなんだけど。 記事を見ると、なかなかきちんとしたことを言っていて、大まかなところ、僕は間違えていないと思う。 その…

天秤的「web3.0」の解釈

NBonline掲載の伊東乾「常識の源流探訪」の中で、「崖っぷちの広告代理店ポリティクス」という記事があって、面白かったのですよ。全体はさておき、その中で<「メディア露出」∝「狙った効果」>という公式が成立しないというところがね。 ただ、本当に<「…

どっこい、みんなのムービーが生きていた。

(元/現)経済産業省の役人なのに、経済産業省系の団体とか政府イベントとは意外に、っちゅーかほとんど疎遠な天秤なのだが、めずらしくDCAjのデジコン白書出版イベントに行ってきた。その際、DCAjの事業概要をつ〜らつ〜ら見ていると、「みんなのムービー…

電脳コイルが現実になる日は思ったより近いかも。

というのは、二つのことがあったから。 一つはiPhoneで電脳メガネをやっちゃうソフトが話題になっていること。電脳メガネ*1に近いことを通信機能、カメラ、ボチボチ大型ディスプレイを備えるというiPhoneでやってしまう、それが「Sekai Camera」。名前を見て…

自分の名前をググって、「画像」にする、ってことをたまにやっている。最初は著書の表紙とか自分の顔なんだけど、2,3ページ目くらいから、ひろゆきの顔に「早稲田大学客員准教授 境真良」ってキャプがつくみたいなすっごいびみょ〜なことになる。それがま…

ネット法制定への強行突破か、それとも・・・?

「デジタル・コンテンツ利用促進協議会」(現時点では仮称。多分、正式名称もそのまま。)の発足総会が明日(9日)、行われる。天秤のところに届いたお誘い紙によれば、そういうことだ。 発起人代表に中山信弘先生を据え、角川HDの角川会長、自民党参議院の…

コンテンツ企業にとって事業統合ってさ・・・(2)

コーエー・テクモ統合に関して新さんがゲーム業界の世界大再編ってことで書いているのだけど、ちょっと付言。 昨日、自分でも書いた通り、コンテンツ企業の経営改善にとって事業統合はさして特効薬ではない。ただし、一つだけそこには条件がある。それは、コ…

DNSチートに対処する方法、を間違えてはいけないのだよな

今日はIT+ネタが多いんだけど、DNSキャッシュ汚染が広がっているという記事に出くわした。 DNSが汚染される、というと思い出されるのはファーミングである。しょせんバズワードで、ほとんど実例がないとも言われるファーミングだが、天秤が経済産業省にいた2…

海外展開支援という夢を幻にしないために

産業が海外市場へ進出することは正しい。少なくとも、一国経済の視点からは絶対正しい*1。だからこそ、天秤はコンテンツの海外展開を常に主張し、支持してきた*2 と、そこに総務省の業界団体が携帯電話や無線関連技術を海外に売り込むアクションプランを公開…

テレビの次

2ch実況スレと24時間テレビに見る「共有体験」の復活(江口靖二のテレビの未来)という記事を見た。その通り。 「テレビの次」とは拙著でのキーワードだが、それはテレビが消費者の体験そのもののハブとして機能していることをいう。最近ではITを使ってそれ…

コンテンツ企業にとって事業統合ってさ・・・

コーエーとテクモが事業統合をする方針で合意したと報じられている。寡聞にして知らなかったが、そもそもスクエニからコーエーはTOBをかけられていて、これに対してテクモと組む道を選んだということのようだ。 ゲームソフト企業の統合が進んでいる。コンテ…

福田首相退陣

色々な人が色々なことを書いているので、もはやコメントするまでもないが、やっぱ書きたい。 まず、福田首相は非常に合理的な人だったのだと改めて思った。 福田首相にはリーダーシップがない。国民に対して訴えるものがない。そう指摘する人は多い。だが、…

20世紀少年・第一章

映画としての出来は、当たり障りがない。それでも涙が出てしまうのは、ストーリーの一つ一つの断片が物語の結末に向かってどう繋がっているかを予め知っているからだろう。そういう意味では、やはり原作の素晴らしさに寄りかかった映画である。 しかし、そう…

スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ

やっぱり見てしまったんだが、見て良かった。 まず、配給がフォックスじゃない!とか細かいことはさておき、なによりきちんと映画になっていたことにビックリ。肝心のアニメの出来なのだが、人間型生物の顔以外にはさほどの違和感は感じなかった。特に戦闘シ…

今年のCoFestaの劇的3時間SHOW

コフェスタのことは始めから反対だったので、天秤の評価は辛い。しかし、前回から一つだけ評価していたのが、「劇的3時間SHOW」である。これはよい。 今年のメンバーは、ご覧の通りだが。これまたよい。時間があったら行きたいくらいだ。 CoFestaだが、始め…

iPhoneガール

いわずとしれたiPhoneガールなのだが、製造受託企業も、多分、アップルも、不問に付すそうだ。それでこそ、粋。処罰とか訴訟とかそんな無粋なことをしてはいけない。たとえそれがISO9000基準に照らして黒だとしてもだ。 つまらぬルールより、粋である。

西欧法の限界と美しさ

なんでも、米国でデジタル権利章典を作ろうということが言われているんだそうだ。 へー。 西欧流の裁判システムってヤツには色々な慣習があって、すべてを「権利」から説明しなければならないというのはその一つである。権利があるから裁判に訴えられる。そ…

無粋を裁く罪と、罪の無粋

ガンズ・アンド・ローゼズの未発表曲をネットで流したヤツがFBIに逮捕された、とバラエティジャパンが報じている。もちろん理由は著作権法違反である。米国の著作権法なので複製権で対処しているかもしれないし、日本法だったら公表権違反なのだが、いずれに…

NTTの真意はやはりここだったか

そんなアクトビラ方式を飲んでまでNTTはNGNを推し進めていく。その一つの理由が、膨らむ固定電話の赤字であることはいうまでもない。 実は、天秤はあるところでNTTの講演を最近聴く機会があった。そこで耳を疑う発表があった。NTTはNGN化にともない、古い回…

次のテレビを巡る迷走は止まらない

パナソニック*1がYoutube対応テレビを日本でも発売した。同様の商品を米国で発売した際に、その方針がかなり微妙なものであることは今年1月のエントリーでも書いたが、あぁ、やっちゃったのね。って感じだ。 片方を見れば、アクトビラ方式はITU-TでIPTVの国…

先日、とある方からはてなポイントをいただいた。嬉しいもので、励みになる。ありがとうございました。 さて、本題である。

変な人とは誰だ?

秋葉原のホコ天再開に向けた動きが進んでいる。福島民友新聞社がそのための検討会のワンシーンを報じているが、それによると、町内会関係者から、「再開しても『変な人』の遊び場になるならやめた方がいい」という発言があったらしい。 「変な人」とはどんな…

文化審議会でコミケについて語ったこと

詳しくは文化庁から議事録が公開されると思うのでそちらをご覧頂くとして、予告通り本日(27日)、コミケについて語ってきた。 天秤の主張の基本ラインは、<コミケは産業基盤の一部でもある/コミケでの二次創作は著作権フリーだけの素材では成立し得ない/二…

自由利用空間ということ

25日に報じられたことだが、総務省が著作権料を気にせず既存コンテンツの二次創作作品を使える空間作りを提唱しはじめたようだ。読売新聞などは、これを「サイバー特区」と呼んでいる。使えるコンテンツは著作権者が認めたものだということだから、つまり登…

「信賞必罰」を考える

組織を運営していくためには、一つの軸となる思想が必要である。それにはいくつかの考え方があろうが、「スジ」と「情」という二交代率でそれを大別することも可能だろう。 80年代以降、規制緩和や自由競争といったキーワードの中で日本が目指したものは「…

ならば敗因は監督選びの段階ですでにあったのだ

上のエントリーを書いた後、ウェブを見ていたら、こんな記事に出会った。 まさに愚将、ここに極まれり、である。 勝つために最善の手を打つのが指揮官の義務。「自分のやり方」に固執するのはそれに反する。 指揮官は数多くの戦略を日々学ばなければならない…