DNSチートに対処する方法、を間違えてはいけないのだよな

今日はIT+ネタが多いんだけど、DNSキャッシュ汚染が広がっているという記事に出くわした。
DNSが汚染される、というと思い出されるのはファーミングである。しょせんバズワードで、ほとんど実例がないとも言われるファーミングだが、天秤が経済産業省にいた2005年春には真剣に論じられていたテーマである。当時の上司の言いつけでフィッシング対策協議会に注意喚起はしたものの、そもそもURLを見れば最低限消費者の側で発見可能ではあるフィッシングと、消費者にそもそもわかり得ないファーミングをどうして同じ次元で論じられるのだろう?と不思議に思ったことを覚えている。(というものの、当時は天秤もリーマン根性に溢れていたので、「ハイ!」(笑顔)とか言って従っていたわけだが。・・・今からは考えられないな)


当然のことながら、DNSが本当にチートされたら、消費者に自律的な問題解決はかなりの程度不可能だ。対応方法を間違えてはいけない。
当時考えていたのは、人力も加えて確認されたアドレスだけを備えている安心DNSをプロバイダ団体で整備して、消費者には確実だけど更新も遅くて届かないサイトもあるDNSと、DDNSにも対応していて凡そ何でも解決できるけどひょっとしたら詐欺られるかもしれないDNSを二重においておいて、消費者に選ばせる(あるいはプライマリーとサブで両用させる)方法だ。今でも使えるだろうか?