20世紀少年・第一章

http://uchoten.img.jugem.jp/20080628_467128.jpg映画としての出来は、当たり障りがない。それでも涙が出てしまうのは、ストーリーの一つ一つの断片が物語の結末に向かってどう繋がっているかを予め知っているからだろう。そういう意味では、やはり原作の素晴らしさに寄りかかった映画である。
しかし、そういう意味では、映画のキャラと二重写しになるかのような絶妙のキャスティングは功を奏しているようだ。
だからこそ、問題なのだ。あのカンナは。
すでに24歳だからなのかもしれないが、17歳のあのカンナのイメージにはそぐわないオバサンぶりである。絶句。これでマイナス100ポイントだ
・・・だが、もしカンナが化けるなら・・・。

そうそう。ユキジ役をやっていた常盤貴子の演技は素晴らしかった。彼女の女優力を発見したことは、天秤にとっての、この映画の一つの意義といえるだろう。