コスプレサミットの今後

 世界コスプレサミット2008が開催された。思い出すのが2005年に愛知万博でやった時の回だが、って、名古屋日帰りで行ってたからなんだけど。まぁ今年も加藤夏希小野寺五典外務副大臣を表敬したそうだ*1。なんだか、まぁ順調にご発展の由で、嬉しい限りだ。
 ただ、マンガから始まって、ゲームとかいろんなヤツに飛び火したようで、なんだか最近のは見ていても何のコスプレかわかんないやつがある。コスプレ大賞と仮装大賞の違いは観客がその元ネタを共有しているかどうかに尽きる。日本発のマンガやアニメが世界の一定割合を占め、またそれを共有する人々のコスプレサミットであるが、それが拡散すればするほど仮装大賞と変わらなくなるということだ。
 マンガ的表現様式は、アニメやテレビゲームを通じて、世界的に共有され始めているように僕には思える。韓国のゲームソフトのキャラクターとか、日本テイストをよく吸収している*2。世界で全ての小説が共有されているわけではないように、これだけ様式が普及すれば、いずれ日本人にはわからない日本っぽいコンテンツは増えるに違いない。
 HPを見ると、世界コスプレサミットは「JAPAN is COOL」だとか、「MANGAは日本が誇る文化」だとか謳っている。まぁそうなんだけど、そんな肩肘張って、日本、日本、JAPAN、JAPANと叫ばなくてもよいと思う。そうして限定していると、世界コスプレサミットが世界「日本産のマンガ/アニメ/ゲーム限定」コスプレサミットとなる日が来るかもしれない。
 う〜ん、でも、まぁそれはそれでいいのか。




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*1:実は、むかし政治家になるために研鑽中の小野寺先生に何度かお会いしたことがある。良い意味で軽い人でしたから、この仕事は楽しんでおられたことでしょう。

*2:韓国というとすぐパクリとか、逆にそれは韓国が起源だとかいう話になるようだが、それは横に置いておこう。良いものは広がる。それを高めて広めたものが、単に起源になったものより、賞賛を受ける。そんだけでいいじゃない。それが歴史の摂理ってやつさ。