「楽しい中央線」は、いい!

 いやぁ、太田出版というのは凄い出版社だと思う。PARCO出版なみに凄いと思う。こんな本出すんだから。こんな本って?そりゃあなた、「楽しい中央線」ですよ。
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 何が凄いって、書いている人が凄い。どの出版物の扱いを見てもイロモノ系(失礼!!!)の方々のオンパレード。リリー・フランキーさんは、さすがに最近はイロモノというには正統派の評価が高い気がするが(テレビでの出方はやっぱイロモノですが。)、西原理恵子ゲッツ板谷って、すごくない?久住昌之羽生生純爆笑問題の太田の奥様に、江口寿史と、生唾じゅるじゅる目を疑うような豪華なラインナップ。おまけにグラビアに出てくる女の子*1もデプツな感じだし、い゛い゛!


 聞くところでは、中央線沿線というのは、拡大する東京の新興サラリーマン達のために開発されたベッドタウン群なのだそうだ*2。戦後の混乱から高度経済成長華やかなりしころ、いまから60〜50年くらい前の話だ。その頃の若者は今はもう老人だし、その頃の若夫婦に生まれた子供も今ではリタイヤまで指折り数える年代だ。新興も色素沈着を起こすってもんだよね。
 中央線沿線には、確かに夕陽の切なさがある。
 今をときめく中野ブロードウェイや、吉祥寺から国分寺にいたるアニメ・マンガ・メディア文化圏というのは、中央線のこの色によく似合う。おそらくは日本株式会社の企業戦士のために配慮された深夜1時を越えてまだ電車があるという東京でも特筆すべき終電事情が生んだ副産物としての、夜行性動物の集積。時は流れて、政府がそれを中央線集積ともてはやす。



 変なの。
 


 でも、その変さがいいよね、中央線。小劇場や、何だかあか抜けないキャバクラもけっこういい味出してるよね。中央線随一の大ホール、中野サンプラザといえば、ハロープロジェクトの聖地だったりするし。その妙なマッチング感がいい。


 僕は都電荒川線沿線に住んでるけど、たまには中央線に遊びに行こうと思うよ。電車の話だけに、とりあえず、前進。




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*1:川島小鳥氏専属(?)の「じゅんじゅん」さんという方だそうです

*2:結婚後、住むところを探している時に不動産やとかから聞いた。確かに、お屋敷とかあぜ道とかがなくて、妙にキッチリ小規模住宅大に整理されてるんだよね、区画が。