今年のM−1に思うこと
今年のM−1は、チュートリアルが制覇した。見たけど、確かに面白い。ネタとしては、なんでもないことをとても重要なことに見立てて、なんでもないと思っているツッコミと重要なことだと思っているボケの間のズレを楽しむ*1というもので、ワンパターンではある*2が、面白ければなんだっていいわな。確かに、ピカイチでした。
ただ、個人的には、ザ・プラン9と変ホ長調の評価がとりわけ厳しかったことに少し不満を持っている。変ホ長調は、確かにイマイチだったのかもしれないが、ひょっとしたらネタが禁じ手ともいえるぶっちゃけ話だったことを厳しく評価したのではないかとも思う。そういえば、ドラえもんバリエーションを披露したものも、評価が低かった。そうした漫才の文法は、確かに大事かもしれないが、それを過度に評点に表すのはどうか。点数としてはつけた上で、講評として釘を刺すのでもよかったのではないかと思ったりする。
その文法という点で、ザ・プラン9の評価が異常に低かったことにはさらに不満だ。僕は面白かったと思う。それが異常に評点が低かったというのは、評価基準がどこか別のところにあるのではないかといぶかんでしまう。だから、文法の話になるのだ。5人という構成ではネタの流れで絶対に余るヤツが出るわけだが、それがどういうオチを見せるかというドキドキ感は、2人、或いは3人構成の漫才とは違った魅力である。それを2人漫才の文法で判断するのはいかがなものか。
ただ、ピン芸人のR−1をM−1とは別に作っていることからも、この業界の人はそれぞれの文法を堅持したいと暗に宣言しているかもしれない。でもさ、M−1は、2人漫才以外のものも受け入れているわけじゃない。だったらもうルビコン川は越えているんだから、それはそれで評価しようよ。
来年の評点に期待したい。
でも、面白かったっすよ。チュートリアルさん。最高!
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