まず、一つ目のコメントに反応。

 問題かどうかは、何年後かに出る成果を見てからにするべきだと思います。まさかIPA丸投げとかはしないでしょう。それに、事業の垂直立ち上げには一気呵成の投資も一つの作戦ですから、関係者も手間暇と心を砕いて仕事をすることを信じて、批判はその時までとっておきませんか?*1
 ただ、個人的に、いわゆる「国産Googleかよゴルァという批判」という発言については、世の中と霞ヶ関の間の感覚のギャップを感じます。たしかに僕はかなり無意味だと思っています。だいたい、何年も役所暮らしをしているうちに、勇ましいニューワードを見ると眉唾と思う質になっちゃったので、頭痛すら感じています。メタデータデファクト作りをするくらいの隠しアイテムがあれば、いいんだけどな( ´_ゝ`)ボソッ。
 でも、多分、こういう勇ましい発言は、政治の世界ではまだまだけっこうウケるんですよ〜*2Σ(゚Д゚。
 スラドの読者と国会議員とでは平均年齢も立ち位置も違うので、ご高齢の方々の間では、ネット上で言われるほどこのタマは評判が悪くないのではないかと思います。残念ながら(というかなんというか)、政策は現場とは違うこういう方々の間で決まるので工エエェェ(´д`)ェェエエ工、霞ヶ関の政策担当者の判断*3としてはけして間違っていないかと。逆に、スラド読者(自分も含む)がもう少し国会議員になるとか、国会議員向けIT解説レクチャーでも行って、スラド的判断ができる国会議員を増やすように活動すべきではないかと思います。

*1:ただ、それが失敗だったと判断するのであれば、批判すべきは今それを判断した人とそれをこれから遂行する人なので、関係者の人名くらいは控えておきましょう。失敗だと判明したときに、たまたま最終ランナーとしてタマを持たされていた人達を責めるのは心情的にはとてもかわいそうだし、政策評価による政策内容の向上を期待するという観点からは明らかに失策だと思うからです。

*2:そうでなければ、IT、コンテンツ、ユビキタス、そんな言葉で何百億も動くわけがない。ITと言えずにコンピュータ、コンテンツと言わずにアニメや映画や漫画や音楽(webだけはちょっと言いづらいですけど)、ユビキタスと言わずに無線インフラの拡充とかいえば済む話じゃないですか。こういう新語で世の中を惑わして金を引っ張り出そうというさもしい了見のひとが、霞ヶ関やそこら中にもいっぱいいるわけですね。

*3:中身はさておき、予算額と法律数を上げれば成果だという判断がしばしばなされます。それが現実( ̄□ ̄;)!!