LISMOは本当にiTunesより4倍音楽の価値を見出しているか?

 KDDIの高橋常務が、iTunesの課金はLISMOの1/4だから、LISMOに比べて音楽の価値を1/4にしか評価していない、といって話題になっているそうだ。
 スラドでは、これに対して、ユーザから「高いことを自慢するとは何事だ」「仲介者が金をより多く中抜きしているだけでは」「ユーザーのほうは向いていないのか」「これだからauは凋落したんだ」などと厳しい意見が相次いでいると語る。
 本当にそうか?僕は高橋さんの判断方法に同意する。
 もちろん、市場原理の片方にいるユーザの声も分からないではない。ただし、ユーザには自分がそういう立場だからこそワンサイドな発言になるのであるということを自覚していただきたい。つまり、もう少しわきまえた発言をお願いしたいものだ。
 天秤の館は、こういうワンサイドの発言にはけっこう敏感なのだ。
 ただ、ユーザの声の中で、中抜きが大きいだけだという発言は重要である。もしそうなら、高橋常務の発言は純粋に間違いだ。市場で評価されているのは音楽+サービスだから、音楽そのものへの分配が同じなら、単にサービス価格が高いだけのことになる。それを「音楽への評価が高い」というのは言い過ぎである。
 さて、高橋さんとユーザの声は、どっちがより説得的だろうか?




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