日々是雑感

GWに入って、なぜかGREEmixiでの動きが活発になっている。時間があると人は繋がりたがるんだろうか?うん、そういうものかもしれない。



話題、1。福知山線事故に関するJR西日本への世間の反応について。
 私が好んで見ているとくダネ!だが、小倉キャスターには、強いものへの阿り*1とわかりやすいものへの非難誘導という、太鼓持ち的「サーカス」供給者という顔が見える時があって、嫌だ。だから、「遅れれば文句言う。事故が起きれば文句言う。事故も起きず、早くついても、当然のこととして誉めたりしない」大衆の性質には無批判にJR西日本を責め立てる台詞はかなり割り引いて考えることにしている。とはいいつつ、事故直後にボウリング大会は稚拙だろう、JR西日本よ。
 しかし、こういう考えはわからないでもない。自分は官僚という仕事をしていて、その特権*2に比べて仕事に対する意識が低く、すぐ「生活人」に平気で変わってしまえる体質には、日々頭が痛い思いはしている。これをうまく言い当てている言葉があったので、ある掲示板での官僚組織に対する言及から引用したい。
(1)官僚組織は本来、国民のためのものであるにもかかわらず、自己目的化し、 仲間内の面子と利益を守るための自閉的共同体となった 。
(2)しかも、その自覚がなく、国のため国民のために役立っているつもりである 。
(3)共同体のメンバーでない人たち、すなわち仲間以外の人たちに対しては無関心 または冷酷無情である 。
(4)仲間に対しては配慮が行き届き、実に心優しく人情深い 。
(5)身内の恥は外に漏らさないのがモットーで、組織が失敗を犯したとき、失敗を 徹底的に隠匿し、責任者を明らかにしない。失敗を犯した人間に対する処罰が甘い理由は、実は組織全体がその犯罪にかかわっているからである。
(6)したがって、責任者の処罰は甘く、失敗の原因は追及されないから、同じような 失敗が無限に繰り返される。
 この記述は、細部については異論がある*3ものの、かなり僕の実感と合っている。
 ただ、組織の「官僚化」は一般的な現象であり、もはや官僚機構特有の現象ではない。JR西日本にもそれを見る。しかし、同時に、私たち、ネットやテレビの前で、新聞を読みながら、JR西日本の所業に憤慨している人間達の職場でも、コミュニティでも、こうした傾向は見られるはずだ。そのことは指摘しておきたい。



話題、2。新iMacG5の発表に泣く。
 先日、iMacG4"大福"がいかれたので、iMacG5に乗り換えた。20インチシネマは僕と嫁さんをいたく感動させた。
 ところが、それからわずか1ヶ月、Tiger発表を受けて、強化版iMacG5が発表に!覚悟していたことではあるが、CPUの10%クロックアップは別によいとして、HDDは倍になり*4GPUもパワーアップ*5し、無線LAN+蒼歯は標準装備になり、Ethernetはギガビットになり、お値段据え置き!覚悟していたことではあるが、  泣いた。
 コストパフォーマンスはよいとして、やはりセルフ強化できないあたりがiMacの泣き所である。つらい。




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*1:例えば、地上波デジタル放送アナアナ変換費用への巨額の国費捻出が決定された際の政府への礼賛的発言とか。そのための税金負担が国民に来ていることとか考えてんのかゴルァ!って感じですが。

*2:それは、ある。お金や利権として手に入るわけではないが、社会的名誉とか、とにかく第一線で活躍している一番輝いている人や、いわゆる「偉い人」にかなり自由に会えることとか、大学やメディア上で想いを述べる機会が多いこととか、いろいろある。それに、第一、身分保障の意義は大きい。ある会社で有能な社員がオーナーの奴隷のようになっているのを見て、彼が「俺もローンがあるし、会社にたてつくわけにはいかない」という台詞を吐いていたのを思い出すにつけ、ケンカができる自分の身の上の特権ぶりがよくわかった。

*3:現象や傾向の客観的記述についてはさておき、その理由については、例えば(5)の後段など、実感と違うものがある。ただし、ある行為の原因がなにかについては、主観的記述と、その超越論的解釈は当然異なるので、それをもってケチを付けるのはいささか分をわきまえてないというものだろう。

*4:旧:120GB→新:250GB

*5:旧:nVidia-GeForce5200FX→新:ATI-RADEON9600