日々是雑感

 う〜ん、まだ少しシリアスモードが抜けないかなぁ。いろいろ物思うことが多い春ではあるが、慶応の学生達や六本木系仲良し軍団とかからいっぱい元気をもらっている。みんなには感謝だよ。とかなんとかいいながら、今週のびっくりどっきりメカ、行ってみよう!


話題、1。浦沢直樹作品「MASTERキートン*1の増刷ができない理由というのが週刊文春で取り上げられる。くわしくはnarinari.comの記事でも見てほしいのだが、要は某大原作者先生が、MASTERキートンの増刷時の原作者表記が小さくなるのはけしからんといってきたかららしい。MASTERキートンという作品の制作上の経緯から、既に物故した同作品の原作者本人は表記の縮小は認めていたのに、である。コンテンツの世界では、その閉鎖性故に、ルールは主として慣習法に拠り、慣習法はクレームから生まれる。例えば、しばしばジャニーズ事務所などのタレントについて言われることだが、あるタレントの肖像を使うことについて「じゃ、おたくの作品にはもううちのタレント出しませんよ」という脅しがおきて、そこで成文法上規定がない*2「肖像権」が生まれたりする。ただ、自分の事務所以外のタレントのことでクレームするというのは、さすがの○ニーズさんでも聞いたことがないナァ。件の某大原作者先生も、原作者全体の地位向上のために頑張っていらっしゃるのならそれはそれで立派なことなんだが、でも、本人も納得してたものを、ねぇ・・・。ひょっとしたら、今の著作権法は「・・・は、・・・に関して、・・・する権利を占有する」と書いてあるんだけど、これに加えて、「その他の者は、このことについて、干渉する一切の権利を持たない」とかなんとか書かなくてはならない*3のかぁ?


話題、2。イラクで捕まえられた斉藤さんに触発され、久しぶりに「エリア88」を読む。やはり名作である。それにしても、日本人の「傭兵」なんてさぁ・・・とつい最近まで思っていたが、まさか本当にいたとは・・・。


話題、3。TSUTAYAが最近よく半額セールをすることもあり、「仮面ライダー・アギト」と「機動戦士Zガンダム」を見直している。はっきり言ってTSUTAYAの戦略に思いっきりはまっているんだが、TSUTAYAもこれから厳しい戦いが待っているとわかっているのだな、と感じる。放送通信融合の「被害者リスト(予定)」のかなり上の方にTSUTAYAはいるわけだが、それだけに、いまから営業努力が大切だと分かっているのだろう。僕は、堂々と、お世話になります。押忍!


 そういえば、先週、授業中に学生達に「スター誕生」*4って知ってるか?と訊くと、けっこうの数の人達が知っていた。もうリアルタイムで見ている世代では絶対にないのだけど。やはり70's以降、時代は一つながりになっているらしい、ぞ。



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*1:これがチャップリンと並ぶ映画時代初期の名コメディアン、バスター・キートンの名前のもじりであることをまさか知らない人はいないと思うが、いちおう知ったかぶりで書いておく。似たような由来の名前としては、同じくキートンからとった増田喜頓とか、ダニー・ケイに倣った谷啓エドガー・アラン・ポーからとった江戸川乱歩とかがある。

*2:もちろん、マークレスター事件など様々な司法の場で、判例法として、肖像権というものは確立している。しかし、実体上はこの慣習法をベースに存在している。

*3:本当はこの言葉って「占有」の意味そのものなんですけどね。まぁ、難しい法律用語なんて使った報い、かなぁ。余談ながら、本当に法律の「白話運動」を進めて欲しいんだけどね・・・。

*4:音事協がやったミュージカルではなく、70'sに日本テレビがやっていたオーディション番組。「花の中三トリオ」って、全員これ出身だよね。どうでもいいけど、グランドチャンピオン大会(芸能プロスカウト担当軍団の前で志望者が歌った後、交渉希望の人が手を挙げる)って、オークションというか、人身売買みたいで、今考えると面白いよね。