日々是雑感

暑い。そして、やたら忙しい。やはり夏は燃えるものなのだな。「仕事も熱くいきたい!」といったはいいが、やってみると腰にはこたえる(藁
あ、そういえば前回日テレのVODについてニュース専門チャンネルも作れる・・・と書いたが、あ、もうNNN24があるんでしたね。謹んで訂正致します。




話題、1。2011年問題*1を見越して、総務省が地デジのIP配信について具体的な開始プランを打ち出すと日経が報じている。これは僕的には持論だったし、そろそろ何か出すだろうとは思っていたので、驚かず、歓迎、歓迎。テレビ局が動き始めた今だからこそ、テレビ局ともwin-winになれる道を考えたいですな。でも、どうせだったらここらへんは総務省ときちんと政策対話やっておきたかったところだよね。まぁ、2001年問題のツケがあるから、対話なんかしても貰えないか(イジイジ)。省庁の縦割り意識というのは、こういう時には心の底から問題だと痛感する。なんとか乗り越えていきたいものである。



話題、2。菊間アナ、NEWSにお酒を飲ませてピンチ!コンテンツ産業史上は80年代重要事件の一つなのだが、CXが専属タレント事務所的アナ室戦略を採用してもう20年くらいになる。これは外部プロダクションにタレントを依存するより、低コストでいうことをきかせやすいタレントを確保できるというメリットがあるのだが、デメリットもある。いわゆる「不祥事」の増加だ。本来アナとタレントは似て非なるもので、アナは所詮OL、タレントはアーティストである。その差違は、テレビ画面の上の一日数時間分ではなく、その後ろの20数時間分のところに現れ、限界事例としてアナはタレントのように振る舞うことをタレントと組んだ仕事をするという仕事柄、要求される。アーティストとしての常識をOLの常識で計り直した時に「不祥事」が出現する。まぁ鹿内Jrのアイデアはよかったと思うが、20年のうちにアナをタレントのように使っていたら、タレントがアナとして社員になっちゃってたということなんですかねー。そう見ると、この捻れを正して企業体としてのテレビ局のリスクを軽減するという意味では、おそらく、めざましテレビ吉田恵を提供して以来セントフォースが伸びてきているように、アナの外部化、まぁ一般企業風にいえば正社員から派遣へ変えていくという動きは正しいのだろう。菊間アナはここが思案のしどころだと思う。自分がアナ(=CXのいち社員)なのか、タレントなのか、もし後者なら辞職してもよいだろうが、前者であれば機材管理部に配置転換されようが組織の一員として埋没すべきなのだろう。組織で仕事をする身としては他人事ではないので、面識はないがエールは送ります。それにしても、ジャニーズ事務所のタレント管理能力はかなり落ちているんじゃないか?



話題、3.日中韓女性経済会議2005が京都で開かれ、日帰りで京都に行って*2ITをテーマにしたパネルのモデレータをやる。この会議はけっこうお役人の登壇が多く*3、いろいろな方の対応を興味深く拝見した。一言いいたいのだが、お役人は登壇すると自分の組織の業務を微にいり細にいりご披露する癖があるようだが、TPOをわきまえた方がよい。目立ちたいのはわかるが*4、役所の仕事を要素毎に一つ一つ説明しても、全体で何をしたいかというメッセージからは遠くなるばかりだ。会議だ調査だ取締だ補助金だのをPRしても、所詮ある事象でしかない一つ一つに込められた苦労や意味など役所オタクしかわからない*5。結局、数値を語り、実例を並べ、政府は役所はといくら仕事をご披露しても、自己満足と観客への眠気のサービスくらいにしかならない。大括りに一言「うちはこういう思想でこれやってます」ということと、例を一つだけ挙げればよろしい。と、モデレータやってた身として、自分ではないある別のセッションを見ていて思ったんだな。



話題、4。で、京都からの帰りに東京駅でYUKIのポスターを見ていて痛感したのだが、YUKI篠原ともえの区別がつきにくいのは、30代半ばという年のせいだろうか?



 はっきり言って、今日の更新は話題4を書きたいだけのことで、後は付け足しみたいなもんだ。



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*1:2011年にはアナログ放送を止めるという問題。地上波テレビ放送は、現在ではアナログとデジタルの二つを同時にやっているが、これを2011年にはデジタルだけにしようということ。困るのは、アナログ放送してるからアナログテレビがまだ売れて、2011年に消費者の家庭のテレビが変わっていないとアナログ止めるわけにもいかないし、だからアナログ止めないと家庭のテレビが変わらないし、あーっ!!もうどうにでもして!!という問題。お願いします。皆さん、家のテレビはそろそろデジタルに買い換えましょう。

*2:会議自体は朝からだったので早入りして関西を満喫しようと思ったが、週末に突如局長様から月曜朝の会議である事項を報告しろといわれ、京都日帰りお仕事ツアーとなったもの。(財津一郎風に)キビシー!!!

*3:OBなら川口順子総理補佐官、坂東眞理子内閣府男女共同参画局長、現役だと知財本部・杉田参事官や文化庁・寺脇部長という大先輩に混じって、大学時代の同級生であった国土交通省・藤田礼子観光渉外官がいたのは懐かしかった

*4:役所もこれだけ幅が広いと注目されなくて寂しい部署も多い。それに、そもそも「売上」があるわけではないので世間の注目くらいしか自己評価の手段がないからそこに敏感にもなる。それで世の中にPRして注目を集めたい!と思うようになる。

*5:役人は、自分が役所オタクになっているということを自覚しておくべきである。ただ、境のように役所オタクを拒絶すると、役所での居場所がなくなることには注意を要する。ふむ。