日々是雑感
ううう。更新できない。まともなことを書こうとしているからなのかぁ?
というわけで、思いっきり肩の力を抜くぞ。
話題、1。米国でいくつのレーベルがAppleとiTMSへの楽曲提供についてゴネ始めているようだ*1。まったく、人のふんどし相撲とりながら、いや、とっているからこそこういうことになる姿勢はどこも変わらないな、とちょっとがっかり。でも、日本では、元SME、今は247musicの丸山さんが気を吐いている。丸山さんは、仕事でおつきあいがあったが、早くからデジタルネットワークの可能性に気づいていた人物。それだけに、ソニーの難しい立場も理解されていて、歯がゆいこともあったかもしれないが、今はとても自由にやっていらっしゃるようだ。人づてに現状は聞いているが、ハッピー。ということでソニーといえば、ようやくiTMSjへの楽曲提供を決めたらしい。ちょっと日本の方はいい感じ。特に、この動きの震源がアーティストだということには意を強くしている。汎用デジタルネットワークの時代には、表現の産業は、けして流通路の産業になることはないのだ。この変化は心に留めておかなくては。
話題、2。上司にあたるオジサマが業務報告をしろというのでいろいろ探していて、白田先生のHPを見てみたわけ。そこで、コンテキスト支配という言葉にビビビっときたわけだな。コミケで出した教科書素案*2の構成でもあるんだけど、そしてそれはHotwiredで書いたことのまとめでもあるのだけど、コンテンツ産業は、古典型(物理的流通路が枯渇していた時代。創作一つ一つが商品だった時代)から近代型(物理的流通路が氾濫した時代。しかし、それらは汎用ではなく、私的財でもある。創作一つ一つが商品ではなく、そのミックスパッケージが商品になる時代)へと、そしてその延長に現代型(汎用物理流通路が偏在し、社会インフラ化する時代。コンテンツはコミュニケーションに還元され、体験そのものが商品になる時代)への移行のキーワードとして、「コンテキスト支配」という言葉はよいな、と思う。広告代理店的に言えばアイボールを集めるための戦略といってもよいのだろうが、それよりももっと本質的で、もっと偽善的で、それだけにもっとワルな感じがよい。ウン。
話題、3。台風14号。早明浦ダムの水位が少し上がったらいいな。飛びそうになりながらレポートしているテレビ局の皆さん*3、頑張ってください。
話題、4。「大空魔竜ガイキング」がリメイクされるらしい。どんどんリメイクされるな。やはり、人は入れ替わり、曾ての古典は次の世代には新たな事象となり、消費の態様は定着し、ということなのか。しかし、「ガイキング」まで・・・。ならば、今こそタイムボカンをやらなければ、だわ*4。
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*1:日本版の価格設定が米国での交渉を生んだということには、コンテンツ市場分割論者としてちょっと複雑な気分。iTMSは自説を裏付けた動きとして歓迎しているのだが。やはり世界統一価格vs世界分割価格の抗争はつきないということなのかな。どちらにもそれなりの主張があるわけだし。
*2:「蔵出しvol2」から。「蔵出しvol2」は学生の協力で三田祭でも頒布されるらしいです。詳細はいずれ。
*3:めざましテレビ7時台に出ていた鹿児島テレビのレポーターの方、お体を大事にしてお仕事してください。いち観客として、あのレポートのその後が気がかりです。
*4:山本正之閣下が元気でいられるうちにタイムボカンをやらなければならない。山本正之閣下以外の主題歌なぞ、タイムボカンシリーズである限り、ありえない。いや、あり得てはならぬのだぁ!