日々是雑感

ノリノリの一日。やはり、帝国はとても強いのである。戦艦はとてもでかいのである。ダースベーダーは黒いし、トルーパーは白い。デススターは丸いのである。悪いが今日は(楽しく)キレているので、この冒頭で鼻歌を口ずさめなかった方は、今日の書き込みはチンプンカンプンかもしれないと覚悟してくれ。



話題、1。お役所の中で、コミケの米澤代表(愛着を込めてヨネさんと言わせていただきます)を囲んでえらい人の勉強会*1。呼ばれて横に座っていたのだが、新ネタはなく、同じ時間にお茶会が開かれていたので、そっちの方にいく。ヨネさんといえば、コミケ再出店を果たす前の、2003年だったかにお話を伺いに行ったことが思い出される。僕はコンテンツ産業政策のエッジはインディーズの振興だと思っていたので、膨張したコミケのお話をヨネさんに伺いにいったのである。詳しくは語らぬが、政府は下手に手を出さず、暖かく見守ることがよい*2、という結論を互いに導いたことを覚えている。その後、コミケとマンガ産業の関係について研究しようということになって報告書まで出している*3。時は流れて、ビエンナーレで政府へ協力いただいたり、えらい人にお話し頂くようになったかと思うと、83年以来*4コミケに参加してきた者として感慨深い。次は、政府の中でも単なる興味本位ではなく、言葉の次元を乗り越えて皮膚でコミケを語れるようになったらよいのだが*5


話題、2。というわけで、裏番組のロージナ茶会*6に行って、久しぶりに昔話連発。こういう人種にも世代間断絶があるということを久方ぶりに実感する。そうだよな、いまさらトミノコ族もイデオンはっぴもないよな。こんなことを絶叫したのには前史があって、今日は役所内で楽しい席替えをしていたのだが、整理していた資料の中からおニャン子クラブ「夢カタログ」の香港版という僕のコレクションアイテムが出てきたのですよ。そしたら、うちで一番若い職員が85年=おニャン子開始の年生まれということが明らかになり・・・。詳しいことはよいのですが、ちょっと頭の中が80'sのま゛に゛あ゛時代モードに入っていたのでしょう、今思うと。それで、千之ナイフさんという名前や、だったらコスプレなら破李拳竜さんなわけだし、そういえば僕がまぜてもらっていた青雲会って蛭子神健さんの関係サークルだったよな*7とか思い出していたわけですね。茶会の皆さん、切れてすいません。本当は「のまネコ」問題を話し合うはずだったのだが・・・


話題、3。それで、家に帰ってみたらavexが「のまネコ」商標登録を取り下げ、CDへのFlash特典もやめるという。う〜ん、確かに今回のavexのやり方はうまくなかったのだが・・・。Flash作者に対する対応はできているわけだし、突然変な人がモナーの「著作権」なるものを主張してavexに対して訴訟を起こされて負けるようなことはあまりないだろう*8。商標登録については、それが突然入会地*9に入って「ここは俺のもんだ!」というようなものなので、取下げはよくわかる。でも、それが理由でFlash添付もやめるというのは、村人から後ろ指さされて入会地に戻すことにしたついでに、「農業もやめてやる!」というようなもので、やや余計な感じがする。
 重要なことは、共用知はたとえ営利企業であっても利用することは可能だということだと思う。自分のものだと独占利用を設定できなければそもそも利用もしないという考え方はやや極端なのではないか。おかしいとは思うが、深い理由があろうと思うので、関係者を責める気はなく、むしろコンテンツ産業を取り巻く資本主義とのルール設定を、こういうことに思いを至らせながら、しなくてはならんのだろう、と思うのみである。
 ただし、ひとつだけこの話の延長として、話題がずれることだが本文レベルで付言したい。どんなに真面目に語ろうと、どんなに大事に思っていようが、所詮はキャラの話、記号や図形の話だ。命に対する脅迫などもっての他である(-_-#)。


話題、4。だから、結論なのだが、やはり日本政府が今支援すべきは、福岡で開かれるヒーロー映画祭なのだろうと思う*10石ノ森章太郎先生を中心としたヒーローの連鎖、東映の白倉プロデューサなど派生クリエイタ*11を生み出す本歌取りの流れに、僕は涙する。デビルマンワールドもそうだよね。杉並のイレンジャーからフランスのフランス・ファイブまで、多数生まれる御当地系××レンジャー*12に別に東映著作権を主張して金をせびるわけでもない*13。再創造、二次創作への知的財産の解放という問題は、仮面ライダー戦隊シリーズなど、ヒーローの中に見えるかもしれない。というわけで、頑張れ、藤岡弘。!




やはり、日本がもしも弱ければ×××がたちまち攻めてくるかもしれない、家は焼け、畑は●●●●●にされてしまい、君も△△△△送りになるかもしれない。日本は僕らの国だから、△い敵から守り抜かなきゃだわ。神風吹く中すき焼き食べて、芸者を上げて(公金横領で)腹切りすれば、板さんが自分の指を天ぷらする*14向こうに冨士山がそびえ立ち、日の丸が萌える。そんなことを思いながら、あんなものやらこんなものやらを作ってしまう*15職場に勤める我と我が身を省みる37歳、9月の終わりである。




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*1:余談ですけど、これを回している某経済産業省文化用品課の新原課長という人は、すごい人ですよ。頭柔軟だし。うん。

*2:捨て置くというのではなく、困ったときには協力するけど、それ以上のことはせんようにしようね、ということ。

*3:ホントは報告書にリンクを張ろうと思ったが、某経済産業省のHPをどう探ってもそこに到達しない。どうなっとるんじゃ、ほんまに。

*4:よくよく資料を見たら、ポスターイラストが千之ナイフ氏だった時が83年だというので、わかった。

*5:そんな政府の庁舎はとてもクサイと思うで、いざその場で働こうという目から見ると、職場環境という面からはつらいのだけど。(苦笑)

*6:法政大学の白田助教授を中心にした放談会。雑談会というには実があり、勉強会というには気が引ける。だから放談会。

*7:知らぬこととはいいながら、13歳の身空でここに出入りしていたことは、今思えば児童福祉法違反の事態だったのではないだろうか。

*8:その場合は、作者のFlash製作にあたってモナーの「著作者」に許諾を得なかった行為を問題にせざるを得ないのだが、その不可能性ってすぐわかるしねぇ。

*9:前回「共用知」に言及したが、駒込の方から「入会地」のアナロジーの方がよくわかるという声が聞こえた。まぁそういうことですが、「共有知」でなくて「共用知」という言葉にしたい僕としては、まぁその気持ちもわかって!と言いたくなる。言いたいだけ(笑)。

*10:あ、リンク先の写真をよく見たら、小松沢陽一さんが横にいるではないですか。さすが、ここにも一枚かんでいらっしゃいましたか。尊敬に値する人生の大先輩です。

*11:私は東映の制作内情を知らないので、白倉Pの立ち位置をしらずにこんなことを書きます。もし違っていたら、適当に読み替えて下さい。

*12:解説サイトは数多いが、小生は超級バラエティ研究所さんのローカルヒーロー総進撃を推させていただきます。

*13:ただし、戦隊もののイメージ品質管理上、事前の申し入れを呼びかけてはいるし、数少ないようだが差し止めた事例もあるようだ。

*14:これが本宮ひろし作品「男一匹ガキ大将」のオマージュだと気づく人は幾人いるだろう?

*15:将来起業でもしたらこれのお世話になるかと思うと少し目の前が暗くなった(^_^;)。