日々是雑感

 いろんなことがそろそろまとまっていく時期に来ている気配。でも、もたれる、胃*1。思いをぶつける、ブログ。




話題、1。芸団協がアニメータの労働実態調査を発表した。今更ながらではあるが、夫婦で月収15万も存在する*2と囁かれる実態が見える内容となっている。ややこれは動的市場調整では解けない謎なので、コストアップになっても形式的最低賃金制度を視野に入れるしかないかとも思っている。それにしても、以前経済産業省コンテンツ課ではコミケがマンガ家のキャリアコースにどういう意味を持つかについて検証的調査を行ったことがあるが、こういう市場実態調査ものって、どのくらい進んでいるのだろうか?



話題、2。森永卓郎先生が「萌え経済学」なる本講談社から出版した。はっきり言って、この「萌え××」って、もう食傷気味なのだ。中身を読んでいないからそれについての論評は差し控えるが、タイトルについては、酷評させていただく。



話題、3。長澤まさみ嬢が「第4回まんがの日文化大賞」を受賞した。いや、そのことがどうのというよりも、ここで三つのことが引っかかったので話題としてあげる。一つ、この賞を始めて知った*3が、すでに漫画が他者から文化として認知されることに血道を上げる時代から、他者に文化としての価値を認知してあげる側に部分的であれまわってきたことについて、結構、感動*4。二つ目は、プレゼンターが中山星香先生だったということ。先生、「妖精国の騎士」はいつおわるんですか?*5三つ目、これが重要なのだが、副賞が漫画1000冊ということ。いち個人にそんなに漫画おくってどないすんねん!



話題、4。FreeBSDのロゴがこれに決まった。以前の小鬼にくらべてそりゃ「クール」*6かもしれないが、マスコットとしての魅力はやや半減というのが僕の評価。



話題、5。予想通りiPod movieが「第五世代iPod」として世に出たので、予想通りTVStation for iPodが「PodTV」として発進した。広告出稿がまだ十分でないなど、ベンチャーにありがちな「見切り発車」ビジネスになっている点はとても気になる。先行者にコケられると後でケチがつきやすいから。でも、その程度のことはどうでもよいかもしれない。映像ポッドキャスティングが引き起こす変化は、その程度でどうにかなるほどのレベルではなく、まさに激変になるからだ。詳しくは、次のHotwiredで書くことにしたい。それにしても、第一世代iPodユーザとして、正直いって、ここまで話が大きくなるとは思わなかったということだけは吐露しておきたい。ホント。



話題、6。ホントはこれが書きたかった。和泉元彌がハッスルで初勝利。和泉元彌がどうというより、敢えてその役を全うした鈴木健想に涙が止まらん!どうでもいいが、ハッスル、すごいぞ!*7





 さて、今日は昼から懸案の仕事がある。きちんとやろう。



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*1:病気なのではなく、単に分不相応に「よい肉」を突然がばちょと食べたからなのだが。

*2:そんな仕事、夫婦そろってやるな!というツッコミが聞かれそうだが。これは経済活動と産業構造と生きるインセンティブとの巧妙な捻れ関係の問題であり、そう簡単には解けない。中沢新一が「愛と経済のロゴス」で説明するマルクスラカンの三角形の経済への応用バージョンの、蔭の方程式でもある。

*3:浅学ではなはだ申し訳ない。

*4:こう思わせることが漫画界側の戦略なのかもしれないが、それにはのってあげよう。知らずに踊るは幼稚な時代、知って踊るが成熟した時代。

*5:「花冠」を越えてすでに中山先生の大代表作になっている(除、「日ペン」)わけですが、早く終わって欲しいというのではなくて、「ガラスの仮面」にはならないでほしいというだけのファン心の吐露でござい。

*6:個人的には、この「クール」っていいまわしはとても落ち着かない。本来の「楽しさ」が持っている高揚感を否定する、皮肉な雰囲気が嫌なのかもしれない。

*7:そんなあほなと思うは幼稚な時代、わかって味わう成熟の時代。