謹賀新年

謹んで新年のお慶びを申し上げます


 年が明け、2007年が始まった。
 今年は、自分の立ち位置をはっきりさせたいと考えている。自分ではバランス感を発揮したいと思ってきたつもりだが、それが現実的事情に対する弱腰になってしまったと感じる点が、昨年いくつもあった。池田信夫先生や白田秀彰先生のように、自身の立ち位置を毅然と貫く姿勢には、いつも感じ入るところがあった。僕自分のテイストは必ずしも先に挙げた先生方とは違うが、それでも自身の姿勢を何ものにも気兼ねなく晴れ晴れと貫くことは、見習いたいものである。



 さて、今年は、いくつかのテーマに的を絞って活動を進めたい。
 最重点課題は、経済学、経営学の視点から見た実演家を巡る著作権やその関連制度のあり方についてである。新たなエンタメコンテンツ産業のフレームワークが生まれるだろう年に、特に十分にモデル化されていない実演家の産業について議論を深めておくことは重要だと考えている。
 それ以外の中期的課題としては、ビジネスモデル論やRMTなどと関係の深い多元貨幣の秩序、技術的ソリューションやどちらかというと正統派の経営学と関係の深い労働形態論に取り組みたい。ただし、優先度は若干落ちるかもしれない。


 その他にも重要テーマがあるのだが、まぁ全部言うと面白くないから、ちょっと秘密。


 ふと昨年を振り返ると、役人生活から足を洗って約一年、ようやく心も自由になってきたような気がする。まだまだ自分の足で立つ姿はおぼつかないかもしれないが、仕事の仕方を見直して、来年の年始には、もう少したくましい仕事人として大地を踏みしめたいものである。そのために、日々、とりあえずでもいい、わずかでもいい、前進を積み重ねていきたい。
 今年もよろしくお願いします。



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