時代は繰り返す。技術の?いや、今度はビジネスの力で。

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 Yahoo!Pipesサービスが始まった。
 確かに便利だし、なにより面白い。なんか、ターミナルでサーバに接続してcsh*1カチャカチャやって、viでしこしこ文書作ってたころを思い出す話だ。
 web時代にも同じパラダイムで動くとは思わんかった。いやぁ、コンピュータは、時と固有名詞とを変え、同じ構造が常に繰り返し現れては消える、交響曲のようであるな。


 でも、便利で面白いとは思うんだけど、こうやってプロセスはサーバ側に吸い取られていくのな。
 パソコンという機器の発展と共に、従来のクライアント〜サーバシステムはクライアント側へプロセスがぎゅ〜っと吸い取られていって、ネットワークが爆発的に拡大する時には平等なシステム間通信=P2Pへとパラダイムシフトしたわけだ。
 シンクライアントという思想はまさにそこで培われた機器の性能向上と、ネットワーク負荷バランスが自由にできる*2というインターネット上のサブシステムとしてのネットワーク*3というありかたをうまく使って、部分的にクライアント〜サーバシステムを復活させたわけだ。
 

 そのくらいのことはわかっていた。しかし、僕はこれまで、この挙動を技術動向として見ていたのだけど、そうではなかったのかもしれないな。例えばセキュリティ、例えばユーザの利便性(リモートデスクトップ的イメージ*4)、例えば・・・。
 そうしてみると、www上のデータを集めるというモチベーションで、処理を請け負いまっせという、まぁ無料サーバが生まれるのも道理かもしれない。
 「web2.0」というベストセラーは「向こう側の世界」という言葉を生み出したが、さて皆さんはどこまで、集合体ではなく特定企業としての「向こう側」を信じるか。無料(ただ)より高いものはない、と僕は昔、親から聞いた気がするんだが・・・



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*1:すいません。「真のプログラマ」ではないので、Bシェルは苦手なんです。

*2:P2Pだからね。

*3:本当はこれは本末転倒の表現。ネットワークの上に被さっているのが「インター」ネット。でも、まぁ、技術的にはともかく、ユーザ目線から見れば今ではインターネット自体が一つのネットワークサービスとしての意味を持っているからねー

*4:要は、どこにいても、サーバに接続して共通の環境を、それなりのスピード、表現力で使える、ということ。