恐るべし富野節。

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 今日、ASIAGRAPHのイベント富野由悠季氏と同席した。イデオンフリークとしては感動の極みだが、「ギョーカイ内でサインもらったりはしない」と、今や固く誓っている小生は、向かいでガンダムのポスターにサインをしてもらっている学生を見ながらやせ我慢してた。う゛ー。
 ただ、ファンであることは隠さない。「(イデオン)大全集持ってきてサインしてもらいたかったな」と申し上げると、御大は「それはイジメなんだよ」と仰る。言いたいことはわかっています*1。それでも、誤解だろうがなんだろうがそれを大切に思うファンが居ることはわかって欲しいわけです。*2
 それにしても、熱いおじさんでした*3。同じくパネルに出ていた経済産業省の前田コンテンツ課長*4と環境問題を語る口調は忘れられません。残念ながら、僕にはその視野はない。宇宙や自然との関係で人を論じるのではなく、僕の視点は人という閉鎖系の中を如何にマネジメントできるかということに、今は集中している。いつか、また森羅万象の中にあるヒトというモチーフに帰れたらいいと思います。
 ・・・今は、生きるため、そして何ものかをまだ目指して足掻いています。「不惑」というには惑いすぎているかもしれません。

 それはさておき、ASIAGRAPHは予想に反して面白かったですよ。やはり、イベントは登壇者が99%ですね。
 質問が一つしかなかったり、基本的にそれに対する答えがパネラー間であまり相違していなかったこともあり、重点はそこでのポジショニングだったような気がします。そういう点では、まぁいろいろあって、納得のいくセルフポジショニングができなかったのは残念です。いや、実力不足か?うむ、何事も精進、精進。


 それにしても、未「不惑」の39歳。御大に負けず、自分作りと、事業作りに励まねばです。富野御大が学生ベンチャーで失敗した経験を持っている学生パネラーに宣った「口惜しいだろう?その悔しさに堪えなくてはならない。そこから学ばなきゃならない。(そうして成功しろ!*5)」というメッセージは、僕の胸にも響きました。
 前進しろ!と叫ぶその声が、もつれる足を前に運ばせます。御大、ありがとうございました。
 これも、前進です。



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*1:イデオンが富野御大にとってどういう作品だったかは、様々な調査や考察が語っています。特にここ数年イデオン関係の出版も出てきたので、是非ご一読アレ。

*2:ちなみに、「発動編で空飛んでるところのセルまだ持ってますよ」といったら、「それ僕も持ってない!」と言われました。ホントかな?

*3:ご本人は、好々爺になりたいような口ぶりでした。それでも、「熱いおじさん」くらいですむというのは、相当まるくなられたのだと思います。

*4:この人も役人離れした変な人です。私は好きですが。

*5:この部分は小生の勝手な補足です。もし違ったらすいません>富野御大