冬コミ告知。あ、これって本題?

 時間拘束がある仕事も今日で終わり、来春出す予定の本、来月仕上げる予定の研究会報告書、そして何といってもコミケ最終準備、とまぁよく分からない忙しさに突入。
 そうそう、冬コミに出る。31日(月)西“よ”32aです。準備するはずだった蔵出しvol3.1が落ちて(苦笑)、急遽、現在、電脳コイル考察誌を準備してます。自分以外に、駒澤大学の山口センセイや、GLOCOMの鈴木健PICSYの開発者)センセイ/シャチョーなんかで書いてます(って、鈴木さん、原稿出してよ!)。落ちるかどうか、現在、瀬戸際。出ても、部数極少のコピー誌。さーてさーてどうなるか。あとは大晦日のお楽しみ。



 で、本題。


 まず、一つ。地上波デジタルの世界が香ばしい。フーリオショックが続いている。巧妙な仕組みの、でもコロンブスの卵的な機械。僕はコピーフリーマンセーな人ではないが、コンテンツ産業/メディア産業とユーザの間を調整する方法が本当にこれなのかという考えは持っている。海賊版は常に社会からコンテンツ産業へのイエローカードという意味を持つ。その意味でも、やはりコピーワンスとか、ひょっとしたらテンスも「反則」かも。もちろん、レフェリーたる一般視聴者の方々には、あんまり厳しい要求をプレイヤー=産業にすると、誰もやりたがらなくなって最後はフィールドにぺんぺん草が生え、レフェリーも失業するかも、ということはよ〜くご覚悟いただきたいことではあるのだが。
 さらに、簡易チューナーの規格が発表され、ついに双方向やデータ通信機能が排除されたそうだ。言い換えれば、これらの機能はオプション化されたと。2000年頃の議論では、テレビが双方向化されてコンテンツが進化する未来を誰もが語っていたように思う。結局、PCがテレビ産業の期待以上に進化、普及し、テレビが双方向化する必要性は無くなったということなのかな*1。テレビにはテレビとしての固有の役割があり、それを果たすことで十分未来像は描ける、と。或いはインタラクティブバイス*2の分野にサービサーとして出て行って、テレビ放送とコラボ*3すればいいんだよね、ということだろうか。
 すでに時は2007年の終わり。「テレビ放送のデジタル化」の現実が見えてきた、ということなのだろう。僕はそれを歓迎したい。意地を張って、昔の自分の言に縛られるのではなく、こう言う時は柔軟に態度を変えていくということも大事だ。責任ある立場であればなおさら、自分の意地で多くの人を振り回してはならない。堂々と2010年のブロードバンド普及目標を三千万件から二千万件に変更したNTTを見習ってはどうだろうか。
 そう、テレビはテレビ、なのだよ。



 一つ。一つの願いが早くも現実となり、一つの願いを切に思っていること。知ってる人は知ってるが、ここしばらく、北陸放送のラジオでコメンテータやっている。放送産業批判をするとテレビコメンテータを降ろされてしまったりするご時世だけど、幸い、僕はまだ月イチ電話出演を続けてます。
 毎年、来年の経済を考えるというのが年末恒例なのだが、今年は二つのことを言った。2008年、企業は賃上げをすべきこと、そして政府と企業は雇用形態を終身雇用ではなく、長期有期雇用を基礎としたものへ制度的に移行すべきだということ。いうまでもなく、前者はインフレが先行して外部的要因で起きたことから、デフレ型調整はもう無理なので、国内需要や国民生活のことを考えると、はやくインフレ型調整へ移行せんとならんということ。後者は、雇用形態と要求技能と能力人材の配分がむちゃくちゃになっている現状を解決しないといかんということで、やるんだったら上級公務員から終身雇用を廃止したらどうかということだ。
 言ってビックリ。翌日、八割を超える企業が賃上げを実施したという報道がYahoo!ケータイのサンケイニュースで流れた。経団連とかが賃上げを推奨しているということは知っていたが、企業側がもう実施してるとは。まぁ「八割」って何の八割かが分からないからあんまり意味はないんだけど。でも、ビックリはビックリ。
 これがもう一つの、雇用形態の変化と人の入替と結びつけばよいのだが。まぁこちらはかなりのハードコア。期待しないが、要望はつづけよう。 




 振り返ると、今年は、メインにしようとしていた社会活動がやや迷走し、その代わり有識者的な仕事は膨張し、おまけに娘が生まれたことで家庭に使う時間が激増、と何だかよく分からない一年だった。来年はもう少し仕事を整理して、しっかり動きたいと思ってるんだけどねー(笑)。できるかな?






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*1:そういえば、来春出す予定の本で指摘したテレビの進化でも、僕自身、この考え方はそっくり落ちてたっけ。

*2:コンテンツ産業サイドから見ればPCという万能海賊版製造器をターゲットデバイスにするのはあまりに副作用が大きいので、こういう表現にして、もっと広く捉えられるよ〜というメッセージにしたい。

*3:放送業界的キーワードとしては、「連携」。