20世紀少年

 いうまでもなく、この夏の邦画最大のビッグプロジェクト。
 情報のリリースの仕方、情報の見せ方、どれをとってもメディアミックスの教科書のよう。見るところ、20世紀少年のコミックのファンをターゲットにした、絞った展開を考えているようである。
 この作品の特徴は、主人公であるケンジやカンナはさておき、原作のキャラクターとの整合性を重視した脇役の実に見事なキャスティングにある。もちろん、タイトルから何から原作をキャリーしています。こうなると、どこまで原作を忠実に映像化できるかが勝負になるわけだが。似たようなアプローチをしている「ヤッターマン」では、ちらっとみるとドロンジョさまがアイちゃんとガンちゃんを取り合うという、ハリウッド版「ドラゴンボール」も真っ青*1な設定が露見していて、天秤をちょびっと萎えさせている。20世紀少年は奇をてらわずにキチンとやって欲しいと思います。
 っつーか、やっぱ最終の第三部は「21世紀少年」にしないといかんよなぁ・・・

*1:すでにご承知の通り、ハリウッドでは悟空が高校生(どこの高校だよ!)という設定が流出し、ファンの間で大きな物議を醸したことがあります(というか、今でも物議は消えてないです)。