ご冗談でしょう、総務省の補佐さん

 これも今さらなんだけど、テレビ局のデパ利用料が安すぎるという記事がJ-CASTに出ている
 要は電波オークションやれや、というあまりにも今さらな記事なのでスルーしようかと思ったんだが、そこに出てきた総務省の課長補佐さんが「電波は公共財なので、普通の商品とは違います。どんな事業者でもいいわけではありません。」といっていたのがあまりに胸に残ったので、とりあえず一言だけ書いておこうと思って。
 「公共財」って、少なくとも経済学では、そういう意味では使わないのだよ。「公共財」は「みんなの財」ではなくて、非競合性や非排他性が認められる財という意味だ。
 学生がよく間違えるので、ここはピンときてしまうんだけどね。でも、所管分野のことで、プロである役人がこんな恥ずかしい間違いをしてはいけない。
 もちろん、J-CASTの記者の方が間違っていて、こんな変なコメントに編集しちゃっていたとしたら、それはもちろん取材された補佐さんの問題ではない。
 だが、いずれにせよ、「公共財」ってそういうもののことをいうのである。
 



.