仮面ライダーキバはやはり駄作だった

 一週間前のことになるが、仮面ライダーキバの最終回が放送された。
 あ、言っておくが、この項もネタバレを含むので、注意して読んでいただきたい。

 これほど駄作感がぷんぷんする最終回も珍しい。
 だいたい、母親が子供同士をけんかさせるってのは、リアリティとしても、どうよ?それに太牙のあの改心ぶりったらない。おまけに、誰だよ「正夫」って!三代目が独自の変身ポーズを持ってるとかそんなディテールへのこだわりはどうでもいいよ、って叫びたくなるプロットの破綻ぶり。キバット4世が「祭りだー」とかいってたけど、これはスタッフの魂の叫びだと思う。
 「祭り」かもしれないが、それは作品で遊んでいるともとれるわけで、作品を大事にしてはいないよな。

 キバには期待するところも大きかった。プロットはかなり考えてあったと思う。2008と1986を同時に進行させる展開は子供には難しいといわれ、天秤もそう思っていたが、それを敢えてする価値のある試みだとも思っていた。音也というキャラもよかった。特に真夜に惚れた後の、生木をさかれるような心移りの中で、許されない選択をあえてするあの苦しみはよかった。恵ンもよかった。演技はかなり安定していたし。ルーク編は見るべきものが多かったと思う。名護さんはさらによかった。キャラ立ちまくり。特に753Tシャツを引っ張り出したのには驚いた。こういうのがライブ感というものだろう。これからは753という数字を見れば、シチゴサンではなく、ナゴサンと読んでしまうだろうほどに、印象深い。

 だが、最終回があれではしょうがない。電王よりましだが、準電王の駄作認定をしたいと思う。
 バカヤロメ(;_;)